ドッグセラピーの先駆者は心理学者フロイト?!

Dogs love their friends and bite their enemies, quite unlike people, who are incapable of pure love and always have to mix love and hate in their object relations.   – Sigmund Freud
~犬は、純粋に愛することが出来ず常に愛と憎しみを対象関係に抱いてしまう人間とは全く違い、友達を愛し敵に噛み付く。~
– ジークムント・フロイト

 今テレビで放映中の大ベストセラー本をドラマ化した「嫌われる勇気」で有名な心理学の三大巨匠の一人、アドラーは有名だからご存知の方もいらっしゃるでしょうか。
私は少し心理学をかじった経験があるのですが、その三大巨匠のもう一人でもあるフロイトが、上記の言葉を述べています。
二人は共同研究者でありながら、その説は真反対です。
フロイトは、人々の行動は過去の体験に影響を受けると説いている一方で、アドラーは人は社会貢献をすることで幸福になれ、いかに生きるかは自分で選ぶ自由があると説いています。

私はどちらかというと、犬はフロイトの論に近く本能によって生きているが、訓練を受けた盲導犬やセラピー犬においてはアドラー論にもあてはまる部分もあるのではないかと考えます。

~フロイトは晩年、オフィスに愛犬を同伴させていたそうだ。中でもジョフィ(Jofi)というチャウ・チャウはセラピー・ドッグの先駆けとも言えるかもしれない。
フロイトが70歳近くなった頃、娘のアンナ・フロイトがウルフハンドと暮らし始めたことから犬に惹かれフロイト自身も犬を飼うことになったという。
ジョフィはセラピー・セッションの間もオフィス内で座って過ごしていた。ジョフィは患者が落ち着いている時は、手が届き撫でられる距離に座ったり逆に不安そうな時は部屋の遠い位置に動いたりして患者の心の動きを感じ取っていたようだという。そしてフロイトはジョフィの存在が患者、特に子供の心を落ち着かせることに気付いたそうだ。
また癌を患っていたフロイト自身の心を慰める友達でもあったようだ。ジョフィはフロイトの行うセッションが長引くことがないよう、毎回終了時間になると伸びをし終わりの合図を送っていたという。そして痛みを伴う手術を受けていた時期には「隣には全てを理解しているようなジョフィがいてくれて慰めになっている」と友達に手紙を送っている。
近年の数々の研究からも、「犬の持つ力」についてフロイトが正しかったことがわかってきている。現在働いているセラピー・ドッグ達は病に苦しむ患者の痛みを励ましたり、法廷などでの緊張を緩め心拍を落ち着かせることに貢献している~wanwansより

人間は、過去を忘れることはできないけれど、その傷をどんな仕事であれ社会貢献によって少しずつ癒すことができるというアドラー説も、言葉は通じないが純粋な犬からもらえる安心感で傷や心の痛みを和らげられるというフロイト説も、どちらもあてはまるのではないでしょうか。
これからも私たちは「犬のちから」を信じてアニマルセラピー活動を続けてまいります。

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投稿日時:2017年3月16日

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